活動レポート:教室・イベント

HOME活動レポート › 活動レポート:教室・イベント 2013.11.09

ロシアの日

2014.3.15

 

 「私がロシアの話しを始めると、多くの日本の皆さんは、遠い国を思い浮かべるような顔をされます。でも、日本とロシアは、地理的にも、そして人々の心も、本当はとっても近いんですよ」。潮芦屋交流センターに集まった130名を越える参加者に向かって、在大阪ロシア連邦総領事の夫人であるマリーナ・ラチーポワさんは、315日に開催されたACAのイベント「ロシアの日」の幕開けに、こんな風に話し始められました。日本で暮らして20余年、阪神淡路大震災の後、大阪に住んでいた頃は、奥池界隈にも何度も訪れた、と自ら話され、芦屋市民の心を、グっと掴んでしまいます。
 
さすがに総領事夫人、堅い話はしませんよ という事前の触れ込みながら、ロシア経済は1991年から市場経済に移行し始めたが天然資源に頼り過ぎであり、経済発展の為には、もっと新しい産業の開発が必要なこと(どこかの国とも似ていますが)、貧富の差が激しく、大富豪が沢山いる反面、貧しい人も多く、年金も安い為、大多数の一般人は、海外旅行などはなかなか出来ないが、(土地が安いので)田舎に別荘を持って、家族や自然に接する事を愉しむ人が多いこと。ロシアには80にも及ぶ民族が暮らしており、それぞれの宗教のバランスをとってゆくことが非常に大事。自分はロシアで約7割を占めるロシア人だが、夫であるラチーポフ総領事は、タタール人であること、など興味深い話が次々に展開して行きます。何とかして、日本とロシアの理解、友好を、一般市民の間に深めたいという、ラチーポワ夫人の思いが、言葉の端はしから伝わってきました。
 やがて、ラチーポワ夫人が、今回、私達に最も伝えたかったであろう話に入ってゆきます。
 「ロシア人と日本人は、外見などはかなり違うが、共通点が本当に沢山あります。1番大きな共通点は“心”です」両国民とも、頭で理性的にのみ考えるのでなく、「心が納得し、心の満足が得られる様に考えます」「共に、音楽が大好きです。ロシアのクラシック、民謡を日本人は皆、良く知っています。ロシア人もカラオケを良く歌います」「ロシア女性は、日本女性と同じように家庭を守ります」「ロシア人も日本人も、物を大切にします。(この時、「少し前の時代の日本人かもしれませんが・・・」と、小声で付け加えられました)「両者とも、温泉、サウナが大好きな民族です」 
 最後に、ロシアにも「ホスピチーリチ」という、日本の”おもてなし”に通ずる言葉がある という話から、過日のソチオリンピック開会式で、日本の選手団が、日章旗だけでなく、ロシアの旗も振りながら入場してくれたのを見て本当にうれしかった と話されながら、感極まって言葉を詰まらせている夫人に、共感して目頭を押さえている参加者の方々を見て、主催者の1人として、この企画を実現出来て本当に良かったと思いました。
 講話のあとには、ロシア人歌手のアンドレイ・チェカエフ氏の熱唱に聞き入り、3度目のアンコールで歌われた「カリンカ」に乗って、お忍びで参加された総領事や芦屋市 山中市長にも、大照れながら踊りの輪に加わって頂くハプニングもあり、更に、大阪で活躍中のロシア人デザイナーによる、ロシア人女性モデル4名での、あでやかなファッションショー、更には、皆がリラックスできる様にと、沢山のピロシキとお菓子を持ち込んで頂き、舌でも、「おいしいロシア」を味わうことが出来ました。

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